乙武さんにVRでスポーツを! 第1回VRハッカソン開催

月田投稿者:

はじめに

2017年05月27日にVRプロフェッショナルアカデミー主催「第1回VRハッカソン」が開催されました。会場は株式会社ゆめみさんのオフィスをご提供いただきました。

こんにちは。VRプロフェッショナルアカデミー・メンターの月田です。皆さんに今回のハッカソンの模様をレポートしたいと思います。

開催概要

  • 開催日:2017年5月27日(土)
  • 時 間:10:00-19:00
  • 参加者:4名×5チーム(VRアカデミー第一期エンジニアコース参加者)
  • 会 場:株式会社ゆめみ・イベントルーム

 

ハッカソンのお題

「乙さん!VRで五体満足!!~乙武洋匡さんがVRでスポーツが出来るコンテンツを!」

上記動画は、今年4月1日VRアカデミーの開校イベントで学生メンバー(受講生)に対してお祝いのメッセージを頂きました。そのときに乙武さんから

「VRの力で健常者と一緒にスポーツをしてみたい!」

という素晴らしいお題を頂きまして、そのお題を今回のハッカソンのテーマにさせていただきました。乙武さんが「VRを使って健常者の人と一緒にスポーツがしたい!」このお題をVRの力をフルに活用して、乙武さんを笑顔に!というのが今回のテーマです。

 

タイムスケジュールは?

  • 10:00 :開会式

  • 10:30:開発スタート

    ↓ 中間報告

  • 17:00:開発終了

  • 17:15:発表会&デモ体験スタート

  • 18:30:閉会式

    ↓入賞者発表

  • 19:00:終了

今回のお題を解決するためには、ハッカソン当日の時間だけでは開発期間が短いと判断し、一週間前の授業で事前にテーマ発表とチームビルディングを行いました。そしてハッカソン当日までに事前準備を各チームに推奨しました。当然ですが、ハッカソン当日よりも準備期間の方が時間が長いので、いかにチームがまとまって事前に準備することが出来たか!がコンテンツのクオリティを高める鍵になります。

 

参加者のメンバー構成は?



当日のハッカソンはで使用された機材は?

  • HTC Vive  :3チーム(うち1チームがVive Trackerを使用)

  • Oculus rift CV2 &Touch : 1チーム

  • Google CardBoard : 1チーム

 

VRハッカソンのもうひとつの目的:
そもそも何故VRハッカソンを行うのか?

それは学生メンバーのチーム開発力とやり遂げる力、即ちGRITを鍛えるためにあります。VRコンテンツの開発に限ったことではないですが、基本的に開発仕事はチームで行います。普段の授業では、個人で学習を進めているため、カリキュラムにチーム開発の体験を加え、チーム開発の重要性を学んでもらうのがひとつの狙いです。

更に、開発の仕事は決められた期限までに最後までやり遂げなければなりません。
そこで、ハッカソンを通して、チームビルディングから企画・役割分担・開発、そして課題発表までを短い時間で一気にやり遂げる経験を積むことができると考えています。VRアカデミーではVRコンテンツを開発する知識や技術だけでなく、チーム内のコミュニケーションやチーム開発まで体験することを大切にしています。

 

当日のハッカソンでの開発風景

ハッカソンの様子。チームごとに分かれてそれぞれの場所で開発をしています。始まった瞬間から学生メンバーの表情は真剣そのもの。

 

開発は少し実装したらすぐに検証。VR開発ではこういう光景が頻繁に見られます。

 

こちらの写真はデバッグ中の風景。HTC Viveを付けているメンバーの腕をよく見るとViveコントローラが括り付けられています。VRコントローラを使うことで、乙武さんのような身体的特徴を持った方でも動きをトラッキングすることが可能になるわけですね。

 

 

審査は、ゆめみのスタッフとアカデミーのマイスターやメンターで行い入賞者を決めました。事前に用意していたのは” VRアカデミー賞 ”のみだったのですが、急遽ゆめみさんのご厚意により” ゆめみ賞 ”を用意していただきました!本当はもう一つ、ダメ出しではないのですが、
“ クソゲー賞 ”も!!

今回は、“ VRアカデミー賞 ”と“ ゆめみ賞 ”を受賞した2作品を紹介したいと思います。

 

入賞作品紹介

ゆめみ賞 【 チームキャロット: 『 野球 』 

Viveコントローラを肩に装着し、VR上でプロ並みの剛速球を投げることが出来るピッチャー体験コンテンツです。
この企画を思いついた理由が、東北震災直後に宮城球場で行われた乙武さんの始球式を見た時、身体的ハンディがあるにも関わらず思いっきりボールを遠くまで投げたことに感動した!とのこと。でもキャロットのメンバーはこの動画から「でもきっと乙武さんも健常者のように豪速球を投げてみたいのでは?」と思いついたことからこの企画を考えたそうです。

コンテンツの中身はプレイヤーの視線でボールが飛ぶ方向を決め、腕を振る加速度によってボールの速度が変化し、投げることが出来ます。一人プレイ時はAIがバッターになる仕様。その他、ボールを投げるサウンドやBGMなど細かな部分まで制作し、全体的にまとまった感を感じられるコンテンツでした。クオリティの高さ。そしてチームの結束力の高さが評価され ” ゆめみ賞 ” の受賞となりました。

 

 ゆめみ賞として、amazonチケットが一人1人に贈られました!

 

VRアカデミー賞【 チームアスパラガス:『 VRボクシング 』 】

VRアカデミー賞を受賞したのはチームアスパラガスの『VRボクシング』。

このコンテンツはViveトラッカーを肩に取り付けることで、リング上でボクシング対戦が体験出来るというコンテンツです。肩を前に出すという動作に連動してVR上のボクサーの腕が連動して動きます。乙武さんが実際にボクシングをやろうと思っても身長差や移動などハンディがありますが、このコンテンツならそういったディスアドバンテージを取り払うことが出来るという内容になっています。

開発した理由は「このコンテンツを乙武さんに体験してもらって色々なストレスを解消して欲しい!」とのこと。乙武さんがプレイしたときのイメージが一番考えられていて、プレイをしたと時に笑顔になれるコンテンツであると判断し” VRアカデミー賞 ”の受賞となりました。

 

VRアカデミー賞としてUnityAsset購入チケット1万円分が一人1枚贈られました!

 

以上、VRアカデミーで行なわれたVRハッカソンのレポートになります。

 

まとめ

今回のハッカソンの目標は、
VRの力で健常者と一緒にスポーツをしてみたい! それを達成するにはオンラインで一緒にプレイ出来る機能などが必須ですが、開発時間の短さからそこまで機能を実装出来るチームはありませんでした。
ただそれについては予め運営のほうから「必ず実装しなければいけない機能ではない」と伝えましました。それよりも大事なことは乙武さんがプレイして笑顔になれるか?。なので、今回のハッカソンではその要素を第一目標に開発をしてもらいました。

乙武さんにVRハッカソンの作品を体験していただいて喜んでいただけるか!を確認するのが楽しみです!

そしてもう一つ、”チーム力とGRIT力”
VRコンテンツをチームで開発する場合は、企画やディレクションする人や様々な素材をデザインする人、そしてコードを書く人が集まって開発します。しかし、今回のハッカソンではプログラマーの方々しかいません。逆に言えばこのハッカソンで普段体験出来ないような作業を行い、ディレクションの大変さやデザインの難しさなどを体験することが今後の開発において大きな経験値になったのではないでしょうか?

最後に、VRはゲームばかりでなく、様々な地域社会の課題解決に役立つツールだと感じています。今回の乙武さんからのお題は、楽しさと人の役に立つVRコンテンツ開発として素晴らしいテーマだと改めて感じました。VRアカデミーでは、このテーマを引き続き追いかけて行きたいと思います!是非、次回は皆さんもご一緒にいかがですか!