XRニュース
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「HTC、新AIスマートグラス『Vive Eagle』を発表——透明デザインで高性能AI搭載」
2025/08/15
HTCはAIスマートグラス「Vive Eagle」を発表しました。重さは約49gと軽量で、235 mAhの大容量バッテリーにより長時間使用が可能です。Snapdragon AR1 Gen1、32GBストレージ、12MPカメラを搭載し、Google GeminiやChatGPTなど複数のAIモデルに対応。リアルタイム翻訳は13ヶ国語に対応し、デザインは透明感のあるスタイリッシュな外観が特徴です。価格は台湾でNT$15,600(約520ドル)、9月1日発売予定で、現在プリオーダー受付中。グローバル展開は未定ですが、非常に注目される新製品です。
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「Meta、広視野と“ハイパーリアル”を追求した2大VRプロトタイプを発表」
2025/08/07
Metaは、SIGGRAPH 2025で展示予定のプロトタイプVRヘッドセット「Boba 3」と「Tiramisu」の詳細を公開しました。「Boba 3」は、水平180°、垂直120°の超広視野を備え、Quest 3の約46%に対し人間の視野の90%をカバー。4K×4Kの高解像度(30ppi)、軽量な設計により臨場感を大幅に向上させています 。「Tiramisu」は、高輝度(1400ニト)、高コントラスト、さらに90ppiの網膜レベルの解像度を組み合わせた“ハイパーリアリスティックVR”を実現。ただし視野は狭く(33°×33°)、大型・高コストで研究用途に特化しています
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『Brilliant Labsが40g・300ドルのAI搭載スマートグラス「Halo」を発表!』
2025/08/01
シンガポールのBrilliant Labsは、次世代スマートグラス「Halo」を発表しました。価格は約300ドルで、重量はわずか40g程度と非常に軽量。フルカラーのマイクロOLEDディスプレイ、骨伝導スピーカー、Bluetooth 5.3、8軸IMU、低消費電力のAIプロセッサ(NPU・Cortex‑M55)などを搭載し、日常使いに適した設計です。AIアシスタント「Noa」を備え、リアルタイムで対話できるほか、「Narrative」という記憶システムにより、過去の会話内容や出会った人の名前などをあとから思い出すサポートが可能です。さらに「Vibe Mode」により、音声だけでカスタムアプリを生成でき、開発者も含めて利用者による改造や共有を促進するオープンソース設計です。2025年第4四半期に出荷開始予定で、現在はプレオーダー受付中です。
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「厚さ3 mm未満の本格ホログラフィックVRグラス、Meta×Stanfordが実現に一歩」
2025/07/28
Metaとスタンフォード大学が共同で開発した「Synthetic Aperture Waveguide Holography」に関する研究は、光学スタック全体の厚みを3 mm未満に抑えた非常に薄型のホログラフィック近接ディスプレイのプロトタイプを提示しています。光源にはRGBファイバー結合レーザーと高速MEMSミラーを用い、ボリューム型ブラッグ回折格子(VBG)を介して光を波導路へ誘導し、空間光変調器(SLM)でホログラムを生成。AIによる補正アルゴリズムも組み込まれ、画像品質とアーティファクトの低減に貢献しています。38°の視野角と9×8 mmの大きなアイボックスを実現し、VRグラスに近い薄型ウェアラブルの実現に向けた大きな前進と言えます。ただし商用化にはまだ課題が多く、普及までには時間がかかる見込みです。
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「3Dガウシアンスプラッティングで空間を高精細化、幅広い産業応用に期待」
2025/07/13
AI技術に強みを持つPreferred Networks(PFN)は、写真から現実空間をフォトリアルな高精細3Dデータに変換する技術を発表した。従来のメッシュ型3D化の限界を超える「3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)」を採用し、複雑な形状や質感を高精度かつ高速に再現する。大量の写真から復元するため納期は2〜3週間だが、品質は実写と見分けがつかないレベル。映像制作やゲーム向けにUnreal Engine 5対応プラグインも開発し、バーチャルプロダクション、観光、不動産、建築、文化財保護など応用範囲は広い。現在はコストやビジネスモデルを検討中で、将来は3Dモデル生成AIの実用化も目指している。
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「流出で明らかに!MetaのARグラス『Celeste』、手元操作とスタイリッシュ設計で現実味」
2025/07/01
Metaが開発中とされるARスマートグラス「Meta Celeste」は、昨年の高級プロトタイプ「Orion(約1万ドル)」より現実的な価格帯(約1,000ドル=約15万円)を目指しています。流出した画像・動画からは、細身でスタイリッシュなフレームと、筋電図(EMG)リストバンド「Ceres」によるジェスチャー操作(つまむ動作で操作し、手首に触覚フィードバック)の存在が確認されました。さらに、フレーム横にタッチパネルを装備し、写真や動画の撮影も可能。複数アプリを視界内に同時表示するなど、「スマホの代替」を目指すXR体験が想定されています。処理方式(専用演算ユニットまたはスマホ依存)は未明で、Snap、Google、Appleなど競合の動向が注目される中、詳細は9月17‑18日の「Meta Connect2025」で明らかになる見通しです。
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『ベールを脱いだ「Project Moohan」を実機体験!Googleが示すAndroid XRの最前線』
2025/05/29
Googleは「Google I/O 2025」で、新XRプラットフォーム「Android XR」を発表。OSコアはAOSPだが、HMDからAI活用型スマートグラスまで幅広く対応する統合基盤を提供し、アプリ開発の共通化を目指す。ヘッドセット型「Project Moohan」は軽量で装着感に優れ、手・視線・音声操作やGemini連携を搭載。スマートグラス型試作機は60g以下で情報表示やナビに対応し、Geminiとの会話的利用が可能。Google・サムスン・Qualcomm協業で、Vision ProやMetaに対抗する包括的XR戦略を展開する。→MoguraVR(ジャーナリスト : 西田宗千佳氏)
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2025年5月Android XRまとめ
2025/05/22
Android XRは、Googleの最新ソフトウェアプラットフォームで、「Samsungとの共同開発」により、スマートグラス、ARグラス、複合現実ヘッドセットにAIとアプリを搭載します。Google Glass(2013年発売)をエンタープライズ向けに開発し、Google Cardboard(2014年発売)とDaydream(2016年発売)の提供を終了した後、Googleが複合現実分野に復帰したことを象徴するものです。Googleエコシステム担当プレジデントのサミール・サマット氏は、これらの失敗にもかかわらず、XRへの取り組みを「決して止めたことはない」と断言し、「Gemini時代」は「XRにとって最適な時期」であると述べています。
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『Meta、「Aria Gen 2」発表 AI×高精度トラッキングで現実認識を進化』
2025/02/28
Metaは、ARグラス開発プロジェクト「Project Aria」の次世代モデル「Aria Gen 2」の技術詳細を公開。研究用の実験デバイスとして設計され、一般販売は予定されていない。Gen 1からの進化点として、快適性とフィット感の向上、カメラを4基に増設し広視野角・高精度3Dトラッキングを実現。HDR対応のグローバルシャッターカメラや各種センサー(環境光、PPG、IMU等)も強化。Sub-GHz無線で高精度時刻同期が可能になり、機械認識アルゴリズムで視線・手の動き・位置を高精度に把握。研究者向けの申請は2025年後半に開始予定。
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「ポリゴンを超える未来:Gaussian Splattingが描くAR/VRの新時代」
2025/01/15
Gaussian Splattingは、従来のポリゴンメッシュではなく“もやっとした透明な点”(ガウス関数)で3D空間を表現する新たな手法です。わずか2年前に登場したこの技術は、リアルな質感や光の表現をリアルタイムで実現し、Nianticが開発するScaniverseアプリやMetaのHyperscapeなどで急速に採用されています。Scaniverseではスマホで簡単に3Dスキャンを行い、VRでも閲覧可能に。専門家はこれを「空間コンピューティングのJPEG的瞬間」と評価し、まるでホロデッキ(Holodeck)のような没入体験をもたらす可能性を秘めていると述べています。
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積木製作がANAグランドハンドリング訓練シミュレーター「∀TRAS(アトラス)」を開発
2024/12/29
最高品質の3D データと情報を繋いだXRソリューションを展開する株式会社積木製作 (本社:東京都墨⽥区、代表取締役社⻑:城⼾太郎)は、全日本空輸株式会社様のグランドハンドリング部門と共同でVR訓練シミュレーター「∀TRAS(アトラス)」を開発しました。
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絶対オススメ!XRエンターテインメント「ホライゾン・オブ・クフ 古代エジプトへの旅」
2024/12/01
「ホライゾン・オブ・クフ 古代エジプトへの旅」は、これまでに世界15都市以上で150万人を超える動員を記録しており、2024年12月日本で初めて公開されることになりました。横浜の「IMMERSIVE JOURNEY」では、VRヘッドセット(HTC VIVE Focus 3)を装着し、自由に歩き回りながら、ピラミッドの頂上からギザやカイロの景色を眺めたり、太陽の船でナイル川を航行したり、まさにイマーシブなピラミッドの旅が体験できるXRエンターテインメントです!