アカデミーブログ
乙武さんにVRでスポーツを! 第1回VRハッカソン開催
2016/06/14
目次
はじめに
2017年05月27日にVRプロフェッショナルアカデミー主催「第1回VRハッカソン」が開催されました。会場は株式会社ゆめみさんのオフィスをご提供いただきました。こんにちは。VRプロフェッショナルアカデミー・メンターの月田です。皆さんに今回のハッカソンの模様をレポートしたいと思います。
開催概要
- 開催日:2017年5月27日(土)
- 時 間:10:00-19:00
- 参加者:4名×5チーム(VRアカデミー第一期エンジニアコース参加者)
- 会 場:株式会社ゆめみ・イベントルーム
ハッカソンのお題
「乙さん!VRで五体満足!!~乙武洋匡さんがVRでスポーツが出来るコンテンツを!」
「VRの力で健常者と一緒にスポーツをしてみたい!」
という素晴らしいお題を頂きまして、そのお題を今回のハッカソンのテーマにさせていただきました。乙武さんが「VRを使って健常者の人と一緒にスポーツがしたい!」このお題をVRの力をフルに活用して、乙武さんを笑顔に!というのが今回のテーマです。タイムスケジュールは?
-
10:00 :開会式
-
10:30:開発スタート
↓ 中間報告
↓
-
17:00:開発終了
-
17:15:発表会&デモ体験スタート
↓
-
18:30:閉会式
↓入賞者発表
-
19:00:終了
参加者のメンバー構成は?
当日のハッカソンはで使用された機材は?
-
HTC Vive :3チーム(うち1チームがVive Trackerを使用)
-
Oculus rift CV2 &Touch : 1チーム
-
Google CardBoard : 1チーム
VRハッカソンのもうひとつの目的:
そもそも何故VRハッカソンを行うのか?
それは学生メンバーのチーム開発力とやり遂げる力、即ちGRIT力を鍛えるためにあります。VRコンテンツの開発に限ったことではないですが、基本的に開発仕事はチームで行います。普段の授業では、個人で学習を進めているため、カリキュラムにチーム開発の体験を加え、チーム開発の重要性を学んでもらうのがひとつの狙いです。更に、開発の仕事は決められた期限までに最後までやり遂げなければなりません。
そこで、ハッカソンを通して、チームビルディングから企画・役割分担・開発、そして課題発表までを短い時間で一気にやり遂げる経験を積むことができると考えています。VRアカデミーではVRコンテンツを開発する知識や技術だけでなく、チーム内のコミュニケーションやチーム開発まで体験することを大切にしています。
当日のハッカソンでの開発風景
開発は少し実装したらすぐに検証。VR開発ではこういう光景が頻繁に見られます。
こちらの写真はデバッグ中の風景。HTC Viveを付けているメンバーの腕をよく見るとViveコントローラが括り付けられています。VRコントローラを使うことで、乙武さんのような身体的特徴を持った方でも動きをトラッキングすることが可能になるわけですね。
審査は、ゆめみのスタッフとアカデミーのマイスターやメンターで行い入賞者を決めました。事前に用意していたのは” VRアカデミー賞 ”のみだったのですが、急遽ゆめみさんのご厚意により” ゆめみ賞 ”を用意していただきました!本当はもう一つ、ダメ出しではないのですが、
“ クソゲー賞 ”も!!
今回は、“ VRアカデミー賞 ”と“ ゆめみ賞 ”を受賞した2作品を紹介したいと思います。
入賞作品紹介
ゆめみ賞 【 チームキャロット: 『 野球 』 】
この企画を思いついた理由が、東北震災直後に宮城球場で行われた乙武さんの始球式を見た時、身体的ハンディがあるにも関わらず思いっきりボールを遠くまで投げたことに感動した!とのこと。でもキャロットのメンバーはこの動画から「でもきっと乙武さんも健常者のように豪速球を投げてみたいのでは?」と思いついたことからこの企画を考えたそうです。
コンテンツの中身はプレイヤーの視線でボールが飛ぶ方向を決め、腕を振る加速度によってボールの速度が変化し、投げることが出来ます。一人プレイ時はAIがバッターになる仕様。その他、ボールを投げるサウンドやBGMなど細かな部分まで制作し、全体的にまとまった感を感じられるコンテンツでした。クオリティの高さ。そしてチームの結束力の高さが評価され ” ゆめみ賞 ” の受賞となりました。
ゆめみ賞として、amazonチケットが一人1人に贈られました!
VRアカデミー賞【 チームアスパラガス:『 VRボクシング 』 】
このコンテンツはViveトラッカーを肩に取り付けることで、リング上でボクシング対戦が体験出来るというコンテンツです。肩を前に出すという動作に連動してVR上のボクサーの腕が連動して動きます。乙武さんが実際にボクシングをやろうと思っても身長差や移動などハンディがありますが、このコンテンツならそういったディスアドバンテージを取り払うことが出来るという内容になっています。
開発した理由は「このコンテンツを乙武さんに体験してもらって色々なストレスを解消して欲しい!」とのこと。乙武さんがプレイしたときのイメージが一番考えられていて、プレイをしたと時に笑顔になれるコンテンツであると判断し” VRアカデミー賞 ”の受賞となりました。
VRアカデミー賞としてUnityAsset購入チケット1万円分が一人1枚贈られました!
以上、VRアカデミーで行なわれたVRハッカソンのレポートになります。
まとめ
今回のハッカソンの目標は、“VRの力で健常者と一緒にスポーツをしてみたい!” それを達成するにはオンラインで一緒にプレイ出来る機能などが必須ですが、開発時間の短さからそこまで機能を実装出来るチームはありませんでした。
ただそれについては予め運営のほうから「必ず実装しなければいけない機能ではない」と伝えましました。それよりも大事なことは乙武さんがプレイして笑顔になれるか?。なので、今回のハッカソンではその要素を第一目標に開発をしてもらいました。
乙武さんにVRハッカソンの作品を体験していただいて喜んでいただけるか!を確認するのが楽しみです!
そしてもう一つ、”チーム力とGRIT力”。
VRコンテンツをチームで開発する場合は、企画やディレクションする人や様々な素材をデザインする人、そしてコードを書く人が集まって開発します。しかし、今回のハッカソンではプログラマーの方々しかいません。逆に言えばこのハッカソンで普段体験出来ないような作業を行い、ディレクションの大変さやデザインの難しさなどを体験することが今後の開発において大きな経験値になったのではないでしょうか?
最後に、VRはゲームばかりでなく、様々な地域社会の課題解決に役立つツールだと感じています。今回の乙武さんからのお題は、楽しさと人の役に立つVRコンテンツ開発として素晴らしいテーマだと改めて感じました。VRアカデミーでは、このテーマを引き続き追いかけて行きたいと思います!是非、次回は皆さんもご一緒にいかがですか!
◇アカデミーからのお知らせ
■オープンキャンパス・個別相談会の紹介
VRアカデミーはスキルアップや新規事業の創出。またはVRコンテンツ開発企業に就職・転職を目指す様々な方の目的を支援しています。
生徒には様々なバックグラウンド・年齢層の方もいらっしゃいますので是非一度オープンキャンパスや個別相談会に参加していただくとより詳しい学校説明をご案内しています。
更にオープンキャンパス・相談会参加者には特別割引を実施中!是非お気軽にお申し込みください。
【土曜日開催】オープンキャンパス
開催日:毎週土曜日
時 間:60〜90分 (11:00〜18:00)
日 付: 毎週土曜日(下記リンクの予約表を確認してください)
場 所:新宿区西新宿1丁目5-11.新宿三葉ビル1F「NEUU」(新宿駅西口から徒歩3分)
※詳しくは申込み時にメールにてご案内させていただきます。
参加申込⇒https://vracademy.jp/opencampus/
専任のキャリアアドバイザーの学校説明と合わせて実際の授業の様子を見学できます。
どんなカリキュラムなのか。卒業生のVR・AR作品を体験したい方は是非お気軽にお申し込みください。
【平日10:30~21:00】オンライン個別相談会(現地相談も可)
開催日:平日の月〜金曜日開催
時 間:60〜90分 (10:30〜21:00)
参加申込⇒https://vracademy.jp/freesession/
各コースの詳細はもちろん、VRソフトの体験や業界についての質問等、様々な質問に個別で対応します。
入学をご検討中の方は是非お申し込みください。