アカデミーブログ
第16回XRハッカソン
2024/12/14
VRアカデミー教務の福田です!
今回は2024年12月14日(土)に開催した第16回XRハッカソンのレポートをします!
実際に参加した受講生の声も併せてご紹介します。
目次
◆XRハッカソンとは?
※1ハッカソン…ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語です。プログラマーやデザイナーなどのソフトウェア開発者が、 短期間に競争し開発作業を行うイベントのこと。
VRアカデミーのハッカソンはVRエキスパート/ARエキスパート/XRベーシックの各コース受講生がランダムでチーム編成をして、2週間でXRコンテンツを開発する恒例イベントです。
受講開始から3ヶ月目に企業様からテーマをいただき、アプリ開発終了後は審査員と学生たちの前でプレゼンをして企業様と学長、講師陣から評価をいただきます。
※ハッカソン参加は強制ではなく任意参加です。しかしながら貴重なチーム開発経験は自身の成長に大きくつながるため、ほぼ全ての受講生が参加されています。
◆開催概要
開催日:2024年12月14日(土)
時間 :10時~17時
参加者:VRエキスパート ARエキスパート XRベーシックの6チーム 計27名
会場 :NEUU(新宿)
◆XRハッカソンのスケジュール
2週間のXRハッカソンのスケジュールはこちらです⇓
11月30日:「テーマ発表」
↓
アイデア模索・プロトタイプ開発
↓
12月7日(土)
↓
マスター版開発・テスト、バグ修正
↓
↓
12月14日:XRハッカソン当日
10:00:開始
↓
12:00:中間報告会
↓
14:45:プレゼン用動画・スライド提出〆
↓
15:30:発表開始
↓
16:30:発表終了
↓
16:45:閉会式・次週審査発表の案内
◆ハッカソンの目的
目的としてはXRハッカソンを通して、企画計画や役割分担、進捗管理など、チーム開発に必要なプロセスやスキル、そして最後までコンテンツを開発し完成させる、やりきる力「GRID力」を鍛えることです。
VRアカデミーでは受講生の皆さん個人の技術向上に加え、チーム開発力の向上も重視しています。実際の開発案件ではチームで開発するのが当たり前であるためです。
この他にも、普段は会わない受講生同士で交流することで横のつながりを作ったり、受講三か月が経過した時点での自分の実力を把握する機会としても活用してもらいたいと考えています。
◆テーマ発表
ハッカソン初日は企業様からテーマが発表されます。
今回のテーマは
「魔法の新薬開発!」です。
レメディ・アンド・カンパニー株式会社様より頂きました。
テーマ発表後はチームメンバーが発表され、ハッカソンの話し合いに取り組みます。
最初は顔合わせなので「自己紹介、スキル、今回のテーマの印象」などを話し合いチームの雰囲気を掴んでいきます。
この時TAが各チームを回り、制作活動について直接アドバイスを行います。
開発の様子
◾️まずは打ち合わせから!
2日目からはチーム主導で制作活動を進めます。
この初回の打ち合わせ時になるべくチームの方向性を合わせることが重要です!
テーマに対する「課題解決」方法のイメージをメンバーみんなでアイデア出しします。
「魔法の新薬開発」とは何か?をブレインストーミング!
最適なアイデアを選定してコンセプトを固めていきます。
今回はBチームのミーティングの様子を覗いてみましょう!
また、画像のように単にアイデアを出すのではなく、レメディ・アンド・カンパニー様から出題いただいた意図を確認し合い、テーマに沿った新薬を意識!
その後はアイデアをさらに深堀し、コンセプト固め、役割分担とタスクの割り出し、そして今後のスケジュールについて話し合います。
では次に、役割分担とスケジュールを決めます。
役割分担では一人一人が実現可能な時間を決め、無理のない作業時間を確認。
また、12月14日の発表に向けて、日ごとの具体的なスケジュールを設定しました。
14日の発表に向けて、ミーティングを頻繁に行いながら、進捗や成果物の共有をするだけでなく、個人が直面している問題を、お互いに確認します。
その上で役割ごとに開発を行っていきます。
◾️発表日当日
テーマ発表2週間後のXRハッカソン発表日当日ではTAに実際に体験していただき、フィードバックをいただきました!
そのフィードバックを参考にSlackで修正箇所を共有し、最終アップデート!
カメラがサンタに向かって移動する際に発生してしまうVR酔いの修正は時間的に厳しかったようですが、
最後にプレゼン資料の修正とアプリの確認をし、提出!
後は自分たちで作った作品を審査員の方々に想いが届くよう、全力でプレゼンするのみです!
↑プレゼン資料の修正箇所を共有し、プレゼン資料、アプリの提出をSlackで報告している様子
◾️他チームの様子
どのチームも朝10時からオンラインや新宿NEUUに合流して作品の仕上げやプレゼンテーションの準備等の最終調整を進めています。基本的には作品の最終的な微調整や発表準備が中心ですが、制作に課題が残っている場合には、講師やTAがサポートし、フィードバックを受けながら最終段階に取り掛かっています。
アプリのアップロードが上手くできなく、期限ギリギリに提出しているチームもいました。
全チームが提出完了し、いよいよ発表の時間です
その後すぐに審査員の前でプレゼン!!一番緊張する瞬間です。
発表
最後に二週間作り上げてきた作品のコンセプト、内容、開発工程を10分間という限られた時間の中で5名の審査員の前で発表を行います。
各チーム、自分たちの作品に込めた思いやアイデアを、簡潔かつ魅力的に伝え、審査員にアピールします。
不思議な感覚になるものから、安らぎの感覚、また、楽しい気分になる多種多様の新薬で、どのチームの作品もユニークでレベルが高かったです。
私含め、審査員、TA陣も驚いている様子でした。
また、単に面白いだけでなく、社会、人のためになるような薬品になるよう工夫されていて、印象的な発表ばかりでした。
◆ハッカソン作品紹介
◾️今回は6チームがアプリを制作しました!各チームの作品をご紹介!
◆「Beyond the Medicine 薬の向こう側にある非日常への旅」
薬の内容:調合した薬を飲むと、非日常のワールドに入って創造性が膨らむ体験ができます。
◆「メンタルリストア 心を再生させる薬」
薬の内容:薬を飲むと動物に変身し、人から甘やかしてもらえます。
気分が落ち込んでいる時こそ、飲んでみたいですが依存厳禁ですね。
◆「魔法の薬 – Mind Travel」
薬の内容:元気が出る薬だが、用法を守らずに2個飲むと…それまでの楽しい世界が一転して、苦しくて辛い世界にワープ!
身体に良い薬でも用法を守る大切さが伝わりますね。
◆「Telekimedicine」
薬の内容:Bチームの薬は飲むことで物が引き寄せられるようになる念力薬です!
高齢者介護や果物の収穫にも役立ちますが、念力を使うと副作用で腕が疲れるため注意です。
◆「数字を味わう薬」
薬の内容:薬を飲むことで、日常の出来事や時間の経過を数値化して、日常の中で新たな発見や気づきを得られるようになります。
時間の大切さや新しい発見ができて、人生をより豊かにできそうですね。
◆「魔法のカルテ」
薬の内容:薬を飲むと薬びんをつかむと魔法が使えるようになり、自分の分身に4つの魔法をかけて、さまざまな悩みを解決できます!
魔法のエフェクトがとても綺麗でユニークです!
◆ハッカソン受賞作品
プレゼンから1週間後、審査結果が発表されます。
審査員が全チームの作品を体験し、厳正に審査しました。
今回は受講生の投票結果、TA賞、そして、レメディ・アンド・カンパニー賞の3つをご紹介します!
まずは受講生の投票結果、上位3位チームをご紹介します。
受講生の投票結果、1位はAチームの「メンタルリストア ~心を再生させる薬~」!
また、2位はEチーム、3位はBチームです!
ただ、2位も3位も投票数に大きな違いはなく、どの作品も僅差で競い合うほど素晴らしい内容でした。
1位に対して受講生のコメント:
・「甘やかされる」コンセプトが好評。
・犬視点の体験やキャラデザインが魅力的。
・鏡やモーションで没入感を高めた技術が評価された。
・絵柄やUIアイコンのデザインが高評価。
TA賞
「TelekiMedicine」
今回のTA賞を取ったのはブログ内の開発の様子を覗かせていただいたBチームの「TelekiMedicine」です!
開発の様子でご覧いただけた通り、高いチームワーク力を発揮し、役割分担や連携をしっかり取り組んだのが活かせたようですね。
TA評価:
・チーム全員が明確に役割を分担し、進捗を確認しつつ、遅れや未実装部分を補い合っていた。
・クリスマスシーズンに合わせたテーマと「他者を幸せにする」アイデアが高評価。
・リーダーが積極的にフィードバックを求め、直前まで改善に努めていた。
レメディ・アンド・カンパニー賞 最優秀賞
「メンタルリストア ~心を再生させる薬~」
レメディ・アンド・カンパニー賞 最優秀賞に輝いたのは受講生の投票結果でも1位であった「メンタルリストア ~心を再生させる薬~」です!
チーム全員オンラインでの表彰です。
審査員評価:
動物に癒される着眼点や、事前説明のわかりやすさ、鏡を活用して自分が動物になったと認識させるデザインも良い点として挙げられました。また、課題・コンセプト・タイトルが一貫しており、ユーザーの感情変化を促す内容が高評価。
さらに、飼い主とのインタラクションを加えることで、より良い体験が期待され、プロテウス効果を活かした設計が心理的影響を与える点でも優れていると感じられました。
◆まとめ
2週間という短い期間で作り上げた「魔法の新薬開発」は、参加者たちの創造性を最大限に引き出した作品ばかりで、非常に興味深かったです。
非日常の世界に連れて行く薬や動物に変身する薬、元気が出るけれど過剰摂取すると逆効果になる薬など、魅力的なコンセプトとメッセージが込められていて、面白いだけでなく、人のためになるような社会的意義のある薬というのが素晴らしかったです。
また、一つが圧倒的というわけではなく、それぞれの作品が独自の魅力を持ち、どの作品も非常にクリエイティブで受賞にふさわしいものでした。
このようなイベントを通じて、参加者たちは、技術だけでなくチームワークやプロジェクトマネジメントのスキルも磨かれ、非常に有意義な経験が得られたのではないでしょうか。
私は直接開発チームに携わっているわけではありませんが、貴重な経験を間近で見られ、大変勉強になりました!次回のVRフェスでは、さらに素晴らしい作品が見られることを楽しみにしています!!
◇アカデミーからのお知らせ
■オープンキャンパス・個別相談会の紹介
VRアカデミーはスキルアップや新規事業の創出。またはVRコンテンツ開発企業に就職・転職を目指す様々な方の目的を支援しています。
生徒には様々なバックグラウンド・年齢層の方もいらっしゃいますので是非一度オープンキャンパスや個別相談会に参加していただくとより詳しい学校説明をご案内しています。
更にオープンキャンパス・相談会参加者には特別割引を実施中!是非お気軽にお申し込みください。
【土曜日開催】オープンキャンパス
開催日:毎週土曜日
時 間:60〜90分 (11:00〜18:00)
日 付: 毎週土曜日(下記リンクの予約表を確認してください)
場 所:新宿区西新宿1丁目5-11.新宿三葉ビル1F「NEUU」(新宿駅西口から徒歩3分)
※詳しくは申込み時にメールにてご案内させていただきます。
参加申込⇒https://vracademy.jp/opencampus/
専任のキャリアアドバイザーの学校説明と合わせて実際の授業の様子を見学できます。
どんなカリキュラムなのか。卒業生のVR・AR作品を体験したい方は是非お気軽にお申し込みください。
【平日10:30~21:00】オンライン個別相談会(現地相談も可)
開催日:平日の月〜金曜日開催
時 間:60〜90分 (10:30〜21:00)
参加申込⇒https://vracademy.jp/freesession/
各コースの詳細はもちろん、VRソフトの体験や業界についての質問等、様々な質問に個別で対応します。
入学をご検討中の方は是非お申し込みください。