XRで抽象的な「感覚を可視化」優れた人間技を世界展開したい! | 2021

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XRで抽象的な「感覚を可視化」優れた人間技を世界展開したい!

2021/11/16

 

 

こんにちは。VRプロフェッショナルアカデミーの広報担当のデミーです。今回は2店舗のエステサロンを経営する傍ら新規事業としてXR開発のラボを開設する(株)オプティカルボルテックス東京の代表宮本治さんにインタビューを行いました。宮本氏自身はVRプロフェッショナルアカデミーの卒業生ですが、卒業生の就職先でもある。明日に展示会を控える多忙なスケジュールの中、爽やかな表情でインタビューに答えていただいた。

 

目次

感覚の技術を世界に販売していきたい!

ーVRとの出会い

宮本さん:私は基本的に、エステティシャンです。エステに必要な技術を習得し、海外のライセンス取得後、美容機器販売会社勤務を経て独立しました。マンションの一室から、私の技術力だけで結果を出す結果重視のエステサロン事業を始めました。徐々にお客さんが増え従業員も増え、次のステップを考え始めたころ、個の技術を高める事に注力してきたものですから、技術継承や標準化で凄く苦労しました。その中で事業展開をチェーン展開ではなく『“感覚の技術”を世界に販売していきたい!』と考えるようになりました。

従来の技術の切り売りでは、その伝承の間に優れた技術もきっと質が落ちてしまう。しかし、もしもテクノロジーのチカラで技術を蓄積することができるなら、そこで劣化することのない自分の技術システムを販売し、コンサルタントとして世界に教えに行きたい…そういう考えが自分にとって最もしっくり来たんです。

技術の切り売りにならないテクノロジーを求めてドバイ、アゼルバイジャン、シンガポール、シリコンバレーそして、ラスベガス…世界を捜し周りました。様々なテクノロジーに触れたのですが、特にVR装着時の仮想世界の楽しいギャップ体験を現実へ持って帰りたたかった。何を持って帰ろうか…と考えた時、これだと思ったのが「感覚を見る=可視化」という方向性を持つ最新のMRデバイスでした。

 

 

ラスベガスのカジノで$2,500勝った!

MRデバイスの運命的な入手

宮本さん:まだ日本にはMicrosoft HoloLens2が販売されていない頃、ラスベガスのCES=コンンシューマー・エレクトリック・ショウに行った時、偶然カジノで$2,500勝ち、手にした現金$2,500で展示してあった非売品の最新MRデバイスを交渉の末、買えたんです(笑)。それを日本に持って帰ってVRプロフェッショナルアカデミーで開発を始めました。

 

※写真左がカジノで勝った証明!と右が非売品の最新MRデバイス!

 

学生たちは熱がある人が多く、学校を通じて出会えた人達が今も資産に

VRアカデミーを選んだ理由&実際に通ってみて

宮本さん:当時はまだVR開発を教える学校自体が少なく、VRプロフェッショナルアカデミーは私の知る限りでは“First ONE”の存在。先行・特化している分の知の蓄積があり、講師や集まってくる業界の先人達から学ぶ価値があると考えました。

HoloLensを使い、感覚を見ることによって自分のスキルを形にする思いを持ち続けていたので「VRビギナーコース」と「HoloLens2アプリ開発講座」を受講しました。実際通ってみると、学生たちは熱がある人が多く、能力も高い人が多い。学校を通じて出会えた人達が今も資産になっています。

さらに、当初はエンジニアという技術者でやっていこうとは思っていなかったのですが、今後実際に開発するエンジニアとの共通言語だけは知っておきたかった。2つのコースを学んだおかげで自分自身でも作品を作れるまでになり、またエンジニアのスタッフに開発の依頼含め仕事がスムーズに進めることができています。

 

 

 

誰にどんな役に立つか!を考えるイマジネーションやコミュニケーションスキルが必要

社長としての視点。求める人材像は?

宮本さん:エステとVR開発、2つの事業を両立させるため自分がいなくても開発が回るように、母校であるVRアカデミーのキャリアセンターに相談して2名のエンジニアを紹介していただき採用しました。

求めるスタッフの資質としては、技術が好きなだけでなく、それを使って誰に対してどんな役に立つかを考えることができること。それを引き出すためのイマジネーションやコミュニケーションスキルが必要だと考えます。

 

 

自分にしかできない技術や抽象的な感覚を可視化して高度な感覚技術を販売したい!

XRを使ってやろうとしていること

宮本さん:感覚といっても音や香り感触など沢山ありますので、そういったものを可視化して〇〇職人が見る感覚世界を体験出来る様にしたいです。今回XR総合展で発表するCraftmanサービスがまさにそれで、MRでは、私がイメージする人の体の内部をホログラム化し、更に私が効いている状態と言う抽象的な感覚をデータとサーモグラフィで再現しています。

VRでは、エステティシャンになりきって、お客様に施術する際の空気感やリズム感や感触を体験し、それを社内に蓄積したり、技術を販売する事が出来ます。

ゆくゆくは、それらを仮想社会(メタバース)の中で技術のシェアを行えるプロジェクトを進めています。

MR領域で高度な感覚技術を販売したい。自分にしかできない技術、今まで伝えられなかった温度・効き加減など抽象的な感覚をしっかり可視化して、たとえスタッフが入れ替わっても、個の技術が会社の資産として蓄積し、残ってゆくようにしたいです。

 

 

 

XRの魅力はテクノロジーと多様なフィールドを繋げる汎用性の広さ

XR関連の仕事の魅力

宮本さん:XRは、いろんな業種の人が自分の分野で使えると思っているからこそ、VRアカデミーにも実際、いろんな業種の人が来ている。そこが面白いところ。

XRの魅力はテクノロジーと多様なフィールドを繋げる汎用性の広さです。思ったことが実現できそうな感じが、ワクワクを生みますね。先端であるがゆえに日本にこれから来る技術もあったりして、壁にぶつかることもありますが、そんなことも知り合った仲間と共有しつつ、形にしていくことは楽しいことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

株式会社 オプティカルボルテックス東京

代表取締役社長 宮本治

美容業界15年。サロン経営10年。 エステサロン、スクール経営、エステ機器開発などを行っている。CESへの参加や、シリコンバレーや深センのスタートアップや世界トップの会社を生で触れて、テクノロジーには、こんなに自由でワクワクして熱があって、無限の可能性があるのだと震え、新たにXR開発を学び開発部門を立ち上げました。XRプロジェクトの全体の企画構成、依頼者様からのヒアリングを担当。 開発したXRサービスを実際に個人サロンや直営サロンで実践している

 

<インタヴュー後記>

宮本さんは、インタヴューの翌日から幕張メッセ開催されたでXR総合展に3日間出展されました。展示会場は大盛況でエステサロンの教育用として利用するQuest2やHoloLens2のXRアプリを、沢山のお客さんに体験していただき大好評だったようです。宮本さんの会社にエンジニアとして転職された二人の卒業生がその開発に携わり、展示会でもお客様への説明や体験サポートを積極的に行っていました!VRアカデミーの卒業生が活躍している姿も見て、凄くたのもしくて嬉しかったです!
※写真の左から二人目が宮本さん、その右隣の二人が卒業生の二人(檜野さん、上坂さん)とスタッフの皆さんです

<おわりに>

宮本さんは経営者でありながらも、アカデミーでXRアプリ開発を学び、自分でアプリ制作が出来るまでやり続けました。VRアカデミーの参加者はエンジニアを目指す人ばかりでなく、宮本さんのような企業の経営者からプロデューサーやディレクターの方々まで幅広い職種の方が受講されています。XR開発の基本を学び、Quest2やHoloLens2等の様々なXRデバイスで実際にどのようなことがどこまで開発できるのかを知ることもXRアプリの企画をする際に必ず必要です。是非、皆さんもVRプロフェッショナルアカデミーに入学して、誰もがアッと驚くオリジナルのXRアプリを開発してみませんか!ご参加お待ちしております。デミーでした🖌