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【イベントレポート】第12回XRハッカソン

2022/12/17

VRアカデミーTAの山下です。

今回は、恒例イベント「XRハッカソン」をレポートします。

VRアカデミーの受講生がどのように活動されているか、知ってもらえると幸いです。

 

◆XRハッカソンとは?

XRハッカソンは、受講から3か月目に行われる恒例イベントです。企業様から頂いたテーマを解決するためのXRコンテンツを、わずか2週間で開発します。

ハッカソンの大きな目的は、「実践を通して、チーム開発で必要なスキルを学び習得する」です。VRアカデミーでは受講生の皆さん個人の技術向上に加え、チーム開発力の向上も重視しています。実際の開発案件ではチームで開発するのが当たり前であるためです。

この他にも、普段は会わない受講生同士で交流することで横のつながりを作ったり、受講三か月が経過した時点での自分の実力を把握する機会としても活用してもらいたいと考えています。

ハッカソン参加は強制ではなく任意参加です。事前連絡頂ければ辞退することも可能です。とはいえ、ほぼ全ての方が参加されています。

 

 

◆テーマ発表

ハッカソン初日は、テーマとチームが発表されます。今回のテーマは、小田急電鉄株式会社様から頂いた、「2050年の新宿を描く」です。2050年の新宿が、誰にとってどんな豊かさを生み出す街になっているのかを考えるテーマとなります。

テーマ発表と同日に、チームも発表されます。今回はVRで9チーム、ARで4チームで計13チームとなりました。各チームはビギナー/エキスパート/総合コースの混同です。

初日は簡単な自己紹介やこれからの進め方を決めて終了となります。初めてハッカソンに挑戦する方は不安が多いかもしれませんが、チームには前期ハッカソンの経験があるエキスパートコースのメンバーが必ず入っているため、安心して取り組むことができます。

 

↑ ハッカソンのルール説明

 

 

◆制作活動

テーマ発表が終わった後は、基本的にすべてチーム主導で制作活動を進めます。講師やTAはもちろんサポートしますが、なるべく自チームで解決するよう促します。

 

■チーム編成

チームメンバーは年齢や住んでる場所、スキルレベルもバラバラなため、まずはお互いを知ることからスタートとなります。アカデミー受講目的や趣味の話などから共通点を探すなど、最初から積極的にコミュニケーションをとって、チームビルディングを行います。

この時点で、各メンバーのスキルセット平日/休日に制作活動にとれる時間を共有しているチームが、最終的に良い作品を作っていた印象を受けました。チームの強みを把握した作品の企画や、正確なスケジュールを最初から考えることができていたためです。

 

↑ 初日は各チームで自己紹介や今後の打ち合わせをします

 

■企画

今回のテーマを解決するために、何を作るのか企画します。

テーマを踏まえて、誰にとってどんな価値を提供するのか、アイデアをチームで話し合いながら考えます。

コミュニケーションはZoomやSlackが中心ですが、新宿の位置情報を使う作品を検討するARチームは、直接現地に行って交流されるチームもありました。

企画がある程度固まったら、作品の体験の流れを具体的に考え、そこから開発タスクを抽出します。その後、各タスクの担当とスケジュールを具体的に考えていきます。

企画では、絵コンテを作成して話し合うチームが多く、効率的に意識合わせを行っていました。その中でも、作品の体験の流れを表現したシナリオ図まで細かく作成したチームが、開発タスクを漏れなく抽出・検討できており、良い作品制作に繋がっていました。

 

↑ コンセプト図

↑ アプリのシナリオ図

 

また、スケジュールを立てる際は、短期間で進捗を確認したり、計画を見直すことができるようにしておくことが重要です

ガントチャートを作って役割とスケジュールを管理していきます。

 

↑ ガントチャートでスケジュール管理

 

■開発

企画やスケジュールが決まったら、いよいよ実際にコンテンツを開発していきます。

開発では、プログラミングはもちろんですが、その他にもCGモデルを制作するためのモデリングや素材集め、プレゼンするためのシナリオや発表資料の作成も必要です。そのためプログラミングやUnityの経験が浅い方でも、それぞれの得意分野やチャレンジしたいことを踏まえて様々な役割で活躍されていました。またミーティングも頻繁に行います。進捗や成果物の共有をするだけでなく、個人が直面している問題を、お互いに助け合って早期に解決するためです。

 

 

◆作品発表

テーマ発表から2週間後の発表日は、最終調整とプレゼンを行います。

 

■最終調整

最終調整では、作品の提出やプレゼン準備を行います。

この日は作品は微調整を行うのみで、プレゼン資料の作成や発表練習が主になるのが理想です。

まだ作品に問題があるチームは、講師やTAが全力でサポートします。

 

↑ いつも授業でお世話になっている、新宿のNEUUで開催

↑ 最終調整の様子

↑ 最後まで入念に実機確認

↑ 最後まで現地で調整するチームも

■プレゼン

最後は、プレゼン発表を行います。

3分間という短い時間で、作品のコンセプトや内容をわかりやすく、魅力的にプレゼンし、審査員にアピールします。

各チームとも、自分たちの作品に込めた思いやコンセプトを、様々なアプローチでプレゼンしており、審査員も真剣に評価していました。

↑ 審査員(最前列)と受講生に対して作品をプレゼンする

 

↑ 作品のコンセプトや魅力を伝える

 

↑ プレイ動画によるアピールも必須

◆審査発表

作品発表から1週間後、審査発表が行われ、4つの受賞作品が選ばれました。

■Teacher賞

VRアカデミーのTA陣の投票により選定される賞です。今回は、チームGのVR作品「新宿滑走路」が受賞。作品を体験したときの爽快感と、表現力の高さが評価されての受賞となりました。

 


↑ チームG作品のプレイ動画

 

↑ チームGの皆さん

■XRハッカソン賞

プロの審査員により選定される賞です。今回は、チームFのVR作品「人々の人生を豊かにする心のハブステーション SHINJYUKU」が受賞。作品の導入の丁寧さや、わかりやすいコンセプトが受賞の決め手となりました。


↑ チームF 作品のプレイ動画

↑ チームFの皆さん

■小田急電鉄賞(VR部門)

テーマを頂いた小田急電鉄株式会社様により選定される賞です。VR部門では、チームAの「everything is made from a dream」が受賞。子供目線で描いた新宿を体験できる、というコンセプトが非常に伝わる作品であり、童心に帰るような体験ができたことが決め手になりました。

 


↑ チームA プレイ動画

 

↑ チームAの皆さん

 

■小田急電鉄賞(AR部門)

小田急電鉄賞のAR部門では、チームMの「Shinjuku Ekiben Style」が受賞。「誰のための作品か」が明確で内容も分かりやすく、実用的な点が高評価となりました。

 


↑ チームM プレイ動画

 

↑ チームAの皆さん (オンライン)

 

◆まとめ

第12回ハッカソンも無事幕を閉じました。全13チームが作品を提出でき、大成功のイベントとなりました。仕事等で上手く時間が取れない中、わからないことだらけのアプリ開発だったと思いますが、チームメンバーで協力して最後までやり切ったことは、非常に大きい経験となったと思います。

今年のVR部門は、新宿の街並みの3Dモデルを使うチームが多かった印象です。PLATEAUなど、VRデバイスで描画するには高負荷な3Dモデルに対して、リダクション等のチューニングをしており、授業で学んだことをしっかりと実践に活かせていたと思います。

またAR部門は、クラウドサービスやImmersal SDK等、様々な外部サービス/ライブラリを組合わせて作品を制作していました。現地での検証が必要だったり、中々情報が無かったりと、非常に高難易度だった思いますが、果敢にチャレンジして作品を仕上げていた印象です。

次に待っているのは3月のVRフェスです。今回気づいた自身の得意分野や改善点を活かせるよう、後半の授業や作品制作を頑張っていきましょう!

◆おわりに

VRアカデミーはVRコンテンツ開発企業に就職・転職を目指す方を支援しています。また、それ以外にも社内でのキャリアアップや新規事業の開発、個人的な趣味としての受講にも最適です。

様々なバックグラウンド・年齢層の方が受講されており、かつオンラインからでも受講できます。まずはお気軽にオープンキャンパスや説明会に参加してください。お待ちしています!