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【イベントレポート】第13回XRハッカソン

2023/06/29

 

VRアカデミー受講生の大岩です。

今回は、「XRハッカソン」について、受講生の立場からレポートさせていただきます。

学校やお仕事をしながら、XRハッカソンへ参加する場合の予定や雰囲気を伝えられたら幸いです。

 

※1ハッカソン…ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語です。プログラマーやデザイナーなどのソフトウェア開発者が、 短期間に競争し開発作業を行うイベントのこと。

 

 

 

目次

◆XRハッカソンとは?

XRハッカソンとは?企業様から頂いたテーマに沿って、チームでXR(AR/VR)アプリを開発し、

プレゼンを行うイベントです。

 

VRアカデミーでは、受講から3ヵ月目に行われます。

 

基本的に、エキスパートコースの受講生と、ベーシックコースの受講生がバランスよくチーム分けされます。

 

そして、エキスパート受講生がメイン開発を行って、ベーシックの方ができる事で手伝う形で開発が進みます。

 

XRハッカソンの目的は、「実践を通して、チーム開発で必要なスキルを学び習得する」事にあります。
ハッカソンに参加することで、自分のスキルチェックになり、チーム開発の難しさ・楽しさを知るきっかけになります。

 

 

 

 

◆今回のテーマ

今回のテーマは西新宿で働く人に、心地よい疲れと爽快な気分をコンテンツで届けよう!でした!

今回のハッカソンテーマも前回のXRハッカソン同様、小田急電鉄株式会社様より頂きました!

いつもありがとうございます!

 

また、今回のテーマ発表はなんとVR空間で行いました!

 

教室いっぱいの受講生がVRゴーグルを被っている景色は、受講開始から半年以上経ってもまだ、見慣れないものでしたね(笑)

 

 

 

◆開発の様子

今回は、自分のチームのハッカソンの様子を伝えられたらと思います。

メンバー6名。

役割分担:リーダー・サブリーダー・メインプログラマ・サポートプログラマ

     ・マージ担当・提出物/プレゼン担当

 

自分は、サポートプログラマ・マージ担当でした。

 

全体の流れ

1.テーマ・チームメンバーの発表(1日目)

2.役割・開発フロー・テーマの軸の作成・連絡ツールの選択

3.データの共有方法

4.中間報告(7日目)

5.当日の開発の様子(14日目ハッカソン当日)

 

 

1.テーマ・チームメンバーの発表(1日目)

 

まず、初日テーマとチームメンバー発表があります。

 

テーマ発表後、チームが発表されます。基本的にベーシックコースの方とエキスパートコースの人で関わりがないため、初めましてと、自己紹介から始まるチームが多い印象です。

 

その後、互いにテーマに対して、思った事をブレストします。

 

 

2.役割・開発フロー・テーマの軸の作成・連絡ツールの選択

 

その後、2日目又は、3日目までに開発テーマの軸・各自の役割を設定します。

 

事前に、開発の流れ・業務を細分化すると開発がスムーズに行えます。

 

連絡ツールの選択

VRアカデミーのOvice*が自由に使える為、通話・画面共有ツールの選択が大変楽になりました!

 

たくさんのチームがOviceを使ってミーティングを行っていましたね!

 

基本的に、どのチームも平日20:00~24:00の間に

2時間程ミーティングしている印象です。(週3.4程)

 

自分のチームはほぼ毎日ミーティングや開発・雑談を行っていましたね(笑)

 

ベーシックコースの方は、できない事がほとんどだと思いますので、

やってみたい事にとにかくチャレンジして、調べて実装してみてください。

 

*Ovice  : Zoom,Teamsのような通話・画面共有アプリ。利点:Web上だけで利用可。顔出し不要。誰が参加しているのかが一目でわかる。

 

 

3.データの共有方法

 

開発が始まるときに、重要になるのがデータ共有ですね。

 

自分たちは、UnityパッケージをGoogleドライブに入れて、データを共有していました。

エキスパートの受講生は、Gitの使い方を教わるので、エキスパート受講生同士はGitでデータ管理し、
ベーシックコースの方から、Unityパッケージでデータを貰うチームが多い印象です。

 

まず、ベースになるUnityファイルを共有します。

 

Unityバージョン・必須SDK・プラットフォームの設定などを事前に行って共有する事をオススメします。

 

「_名前」でファイルを事前に作成していたいて、自分が使ったAssetなどを自分の名前フォルダに入れていただくと、共有する際に、抜けが少なくなります。

後は、バージョンアップデートの警告文が出た際に、アップデートを押さないなど、注意リストを作成して、事前に連絡する事が重要だと思います。

 

 

4.中間報告(7日目)

 

開発期間としては4日程で作成したものを、お披露目する場になります。

 

基本的に、プロトタイプのPlay動画を1分ほどSlackのハッカソンチャンネルで報告します。

 

参考までに、今回の自分のチームの中間報告動画になります。


 

他のチームですが、非常に分かりやすかった動画を紹介させていただきます。


 

 

5.当日の開発の様子(14日目ハッカソン当日)

ハッカソン当日も、ギリギリまで開発・修正を行うチーム。余裕で待つチーム様々います。

 

自分たちのチームは、10:00の開場~15:00アプリ提出まで時間いっぱい開発を行いました。

 

内訳は、メインシーンに配置するアニメーションを、5つ追加する。次に、コントローラーの入力設定でわからなかった場所を修正。

文字を表示する際に、音声を追加するなど。できる事を盛り込んで、すぐにビルドして、修正といった事を繰り返していました。

 

それでも追加しきれない所が多々ありましたね。開発終了残り、4秒前にAPKファイルの提出できてほんとギリギリでした。

(会場の電波が混線していたら、間に合っていなかった💦)

 

 

◆プレゼンの様子

ハッカソンでは、プレゼンが非常に重要になってきています。

 

細かい説明で、作品のイメージが一気に変わったり、審査員の方に体験したいと思わせる事が賞を獲るには重要になってきます。

 

その為、授業で一切扱っていないのに、皆さんのプレゼン力が毎年上がっていると審査員・TAさんからお声頂きました。

自分たちのチームでは、お仕事でプレゼンを行っている方が、チームのみんなの意見を聞いて、上手に伝えてくださいました。

 

プレゼンの際に、声の抑揚・トーンを意識的に変えて、こんな感じで大丈夫ですかと何個ものバリエーションのプレゼンを見せて下さってプロの技を体感しました。他チームのプレゼンを見ていても大変勉強になりました。

 

 

◆ハッカソン受賞作品

ハッカソンの翌週に、審査発表会があります。

1週間審査員の方々が受講生の作品を体験し、様々な角度から賞を決めていきます。

 

今回は全12チーム(VR : 8チーム・AR : 4チーム)の内、4チームに賞が授与されました!

 

今回授与される3つの賞について説明します。

 

「小田急電鉄賞」VR部門・AR部門・・・今回テーマを提供してくださった小田急電鉄様からの賞です。

                    小田急電鉄様の課題に寄り添ったVR・AR作品が評価されます。

「ハッカソン賞」・・・・・・・・・・・学長・所長・講師の方々からの賞で、

                    企画、コンテンツ・プレゼンなど、総合的な評価によって決まります。

「Teacher賞」・・・・・・・・・・・・アカデミー卒業生であるTAさんの投票、協議によって決まる賞です。

■小田急電鉄賞 「VR部門


今回のテーマに最も沿った作品で、西新宿のワーカーを幅広くとらえ、皆同じように汗をかけるコンテンツである。作品構成にネガティブなイメージがない点。細かい電車に関わるギミックが評価され受賞となりました!

トップバッターでのプレゼンでしたが、しっかり準備されていて、とても聞きやすく・見やすかったです!
作品のどの要素もクオリティが高く特に、UIが分かりやすかったです。

一方的に説明するのではなく。Playerが操作しながら説明していたのがストレスフリーで真似したいと思いました!

■小田急電鉄賞 「AR部門


ゲーム性や進むにつれ剣が伸びる・ゾンビの砕ける感じなどのギミックが面白さを与え、恐怖感を薄れさせる点。
プレゼンでこだわりの詰まった体験設計を伝えられた事が評価され受賞となりました!

プレゼンを聞いて、剣である電車が、小田急線の図面からCADで作成されているこだわりには、驚かされました!

■ハッカソン賞 

世界一のターミナル駅の新宿に視点を充て、この作品を体験した人のリアルが非日常に変わると期待できるプレゼンである点。ステップを踏む心地よい運動・世界観がポップで美しく、日常の憂鬱が、うまく良い方向へ変換できている点などが評価され受賞となりました!

作品の世界観・デザインの統一感が決まっていて、没入していく作品です!

駅の人込みを、リズムよく避けていく発想が良く現実でも、音楽を聴きながら、人込みを避けていきたくなりましたね!

■Teacher賞


完璧なプレゼンで鳥肌が立ちました。多様性も相まって、西新宿で受け入れられるコンテンツは世界に通じるという気付きを得た点。
野菜を投げる内容に、ほっこりし、癒されながら、破壊欲を満たされる点。
投球フォーム・振りかぶって投げてしまう、全身運動できる点が評価されました!

自分のチームだったのですが、大変チーム力が高く。全員が一丸となって、作品制作できたのが良かったです!

◆ハッカソンの感想

受講生皆さん、2週間お疲れ様でした。

2週間お仕事・学業で忙しく全然時間が取れない中、どのチームも高いクオリティの作品を制作して提出している事に驚きます。

 

自分は、今回2回目のXRハッカソンの参加になります。

前回は、ベーシックコース・今回は、エキスパートコースの受講生として参加しました。

ベーシックとして、参加した際は、全くわからず調べて、1機能追加するだけで精一杯でしたが、今回エキスパートコースになって、色々できるようになっているのだなと実感しました。

また、チームメンバーに恵まれて、2週間楽しい開発でした。

ハッカソンは自分で調べて、機能を追加する自走する力・チャレンジする力が身に付きます。

また、ベーシックコースの方に、教える機会が多いので、再度忘れていた知識を思い出す良い機会になりましたね。

 

更に、失敗していい環境であるため、なんでもチャレンジしてみましょう!チームリーダーの経験はオススメです!

 

次回ハッカソンに参加する受講生がこの記事を見て、雰囲気を掴んで頂いたら、幸いです。

 

◆おわりに

VRアカデミーはVRコンテンツ開発企業に就職・転職を目指す方を支援しています。

また、それ以外にも現状の会社内でのキャリアアップや新規事業の開発、更に個人的な趣味としての受講もOKです!

 

様々なバックグラウンド・年齢層の方がいるので、興味があるときにオープンキャンパスや説明会に参加してみてください。

 

説明会はオンラインでも参加できるので、全国どこからでも相談して下さい。自分は漠然とXR事業に興味があって、気軽に説明会に参加した事が入講を決めるきっかけとなったので、是非参加してみてください!

 

【土曜日開催】オープンキャンパス

開催日:毎週土曜日

時 間:60〜90分 (11:00〜18:00)

日 付: 毎週土曜日(下記リンクの予約表を確認してください)

場 所:新宿区西新宿1丁目5-11.新宿三葉ビル1FNEUU(新宿駅西口から徒歩3)

※詳しくは申込み時にメールにてご案内させていただきます。

参加申込⇒https://vracademy.jp/opencampus/

 

【平日10:30~21:00】オンライン個別相談会(現地相談も可)

開催日:平日の月〜金曜日開催

時 間:60〜90分 (10:30〜21:00)

参加申込⇒https://vracademy.jp/freesession/

平日月〜金曜日にオンライン個別相談会を開催しています。

また、より詳しく説明を聞きたい方や卒業生の開発したVRソフトを体験会したい方は、

是非オープンキャンパスにお越しください。