Quest3世界、ビジョンをカタチに!~Meta Quest 3とVRアプリ開発の世界 | VRプロフェッショナルアカデミー/No1.VR/AR専門プロフェッショナルスクール

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Quest3世界、ビジョンをカタチに!~Meta Quest 3とVRアプリ開発の世界

2023/10/11

目次

■はじめに

2016年、PlayStation VRやOculus riftを始めとするVRヘッドセットが世に登場して以来、VR技術は私たちの想像を超える速度で進化してきました。

 

初期のVR体験では機材が高額であったり、VR酔いをはじめとするいくつかのデメリット要素がありましたが、その時とは比べ物にならないほど技術が進歩し、私たちの想像力を超える世界を創造しています。かつては単なるゲームやシミュレーションの道具と見なされていたVRが、今や教育、ビジネス、エンターテインメントといった様々な分野で活用されています。

 

そして、この魅力的なVRの世界は、PCとVRヘッドセットさえあれば誰でも気軽にVRアプリの開発を始めることが可能です。
Unityなどのツールを使えば、初心者でも簡単にVRアプリの開発を始めることができます。
更にその開発技術は実際にプロフェッショナルの現場でも利用されており学んだ技術が実際に仕事の現場でも使えるスキルとして利用が可能です。

 

このブログでは、そんなVR技術の最新動向と、VRアプリ開発の魅力について、皆さんにご紹介していきたいと思います。

 

 

 

■Meta Quest 3の魅力

Meta Quest 3は、2023年10月10日に発売された、Metaの最新のVRヘッドセットです。そんな最新のヘッドセットは初期に発売されたVRヘッドセット(Oculus rift cv1)と比較して一体何が進化したのか紹介していきます。

 

 

★進化1:PC不要、外部センサー不要。VRヘッドセットのみでVRアプリの体験が可能に。

発売当初のVRヘッドセットはVRアプリを体験するのにゲーミングPCとVRヘッドセットをケーブルで接続する必要がありました。更にVR空間を動き回るためには部屋の中にトラッキング用のセンサーを設置しなければならず、十分なVR体験を行うためには多くの機材と空間を用意する必要がありました。

またはダンボール製の簡易ヘッドセットにスマートフォンを差込み、簡易的にVRを体験出来る仕組みもありましたが、頭の動きとVR映像にどうしても遅延が発生してしまい、どうしてもVR酔いしやすい環境でした。

しかし最新のMeta Quest 3であればヘッドセットの内部にCPUやバッテリー、そしてトラッキング用のセンサーが内蔵されており、ヘッドセットを被るだけで手軽にVRを体験出来るようになりました。VR体験に特化したCPUやセンサー、ディスプレイが搭載されることで映像の遅延も限りなく抑えられ、VR酔いも当時に比べて格段にしにくい環境となりました。

 

 

★進化2:VR映像の解像度は約4倍に進化。4K以上の解像度でVR映像を体験可能

2016年当時に発売されたOculus riftは【2160✕1200】とフルHDの約1.25倍の解像度を持った映像でVRアプリを体験することが出来ました。
しかし2023年発売のQuest 3では解像度が【4128✕2208】。これはフルHDの4.4倍。4K以上の解像度でVRアプリを体験することが出来るようになりました。

2016年当時はフルHDクラスの映像を表示することでさえ高性能なゲーミングPCが必要だったことを考えると、スマートフォンと同じAndroidの仕組みで動いているQuest3はスペックの面で急速な進化を遂げていることがわかります。更に来年2024年に発売予定のAppleVisionProは8K以上の高画質映像をヘッドセットのみで体験することが出来ることを考えると、映像のクオリティはこれからもますます進化していくのではないでしょうか。

 

 

★進化3:VRの操作はコントローラーからハンドトラッキングに進化。コントローラー不要でより直感的な操作が可能に

2016年当時のVR体験は映像を見るだけの動画作品か、複雑なデザインのコントローラーを利用したインタラクション操作が主流でした。しかしVRのコントローラーはこれまでに無かったデザインをしているのでVRに慣れていない方にとってはVRコントローラーを操作することでさえ難しく感じてしまう現実がありました。

しかし近年のAI技術とカメラセンサーの進化により、VRヘッドセットの正面に手を出すだけで手の形を認識し、VR空間にあるボタンや物体を直接押したり掴んだりすることができるようになりました。

この技術の進化により、VRをこれまでほとんど体験したことが無い人であってもより直感的な操作が可能になりVRの体験がとてもしやすくなりました。

 

 

進化4:VRヘッドセットにdepthセンサーが内蔵。VRヘッドセットがリアルタイムに部屋の大きさを認識可能に

2023年10月以前のVRヘッドセットでは、VRアプリを安全にプレイするために「ガーディアン設定」と呼ばれる、事前に部屋の大きさをVRヘッドセットに登録し、それからVRアプリを体験するという手間が必要でした。これは安全にプレイするためにプレイエリアを設定する非常に重要な機能なのですが、部屋の環境が変わると「ガーディアン設定」を再度設定しなければならず、気軽なVRアプリの体験には手間でした。

しかしこのデメリットがQuest 3から解決しました。Quest 3にはdepthセンサーという部屋の大きさを認識することが出来る特殊なセンサーを内蔵し、このセンサーがリアルタイムで部屋の状況を確認することが出来るようになりました。この技術により面倒なガーディアン設定を毎回おこなう必要が無くなり、より手軽にVRアプリ体験が可能になりました。

 

 

進化5:MR(Mixed Reality)技術を用いたカラーパススルーの世界

VRヘッドセットではユーザーのプレイ位置を特定するために複数のモノクロカメラを利用した位置トラッキングのシステムを採用しています。しかしMetaQuest3では位置特定用のカメラだけでなく、2個の高性能RGBカメラを搭載。VRヘッドセットの映像に左右独立したRGBカメラの映像を遅延なく再生することが可能となりました。これによりVRヘッドセットを被りながら現実世界の映像を見ることが出来るのでより安全にコンテンツを体験することが可能です。

更にdepthセンサーを始めとする複数のトラッキングセンサーを活用することで現実世界の中にまるでそこに本当にあるかのように3DCGのコンテンツを表示することが可能になりました。これによりVR・AR両方のアプリを体験することが出来るMixed Reality(MR)技術を体験することができるようになりました。

 

 

 

■Meta Quest 3 オススメの注目アプリ紹介

現在Meta Questのストアでは500を超えるアプリと、ゲームをはじめとする様々なエンターテインメントから教育やビジネス用途まで、多岐にわたるコンテンツの体験が可能です。

今回はその中でオススメ作品の一部を紹介したいと思います。

 

 

★ジャンル:VR捜査アクションゲーム

「DYSCHRONIA」

数々のVRゲームをリリースしている日本のゲーム開発会社、MyDearestが贈る最新VRゲームです。
プレイヤーは特別監査官となり、海上都市で起きる様々な事件の謎を解き明かしていきます。
通常のアクションゲームとは異なる、VRならではの演出や表現を体験出来るのでオススメです。

©Project DYSCHRONIA.

 

 

★ジャンル:フィットネスVR

「FitXR」

FitXRはアメリカのFitXR社の開発する最先端VRフィットネスアプリです。ヘッドセットを被ることでダンスやボクシングを音楽に合わせて様々なフィールドでプレイしたり、オリジナルのトレーニング教材で楽しく運動を行うことが出来ます。これまでに体験したことのない新しいフィットネス体験を是非この機会に体験してみましょう©FITXR LIMITED

 

 

★ジャンル:トレーニング

「Tribe XR」

世界のクラブシーンで最も多くの導入実績を誇るパイオニア社のDJツールをVR上でトレーニングが出来るアプリケーションです。個人練習だけでなくインストラクターによるレッスン教材があるなどDJの練習を気軽に取り組みたい方にオススメのコンテンツです。個人では手が出せない高額なコントローラーとミキサーで練習が出来るので会場に行かなくても気軽に本番環境と同じシステムで練習に取り組むことが出来ます。©Tribe XR

 

 

 

■Unityで無料で始められるVRアプリ開発の世界

Unityは、ゲーム開発をはじめとするインタラクティブなコンテンツ作成のための強力なアプリ開発ツールです。その最大の魅力は、誰でも無料でアクセスし、使用することができる点にあります。Unityは、初心者からプロフェッショナルまで幅広い開発者に愛用されており、VRアプリ開発の現場でも広く採用されている開発ツールです。

 

 

UnityがVRアプリ開発で広く採用されている理由はいくつかあります。まず、その直感的なユーザーインターフェースと柔軟なカスタマイズ性が挙げられます。これにより、開発者は自分のアイデアを迅速かつ効率的に形にすることができます。また、Unityは様々なVRハードウェアと互換性があり、Meta Questや、HTC Vive、PlayStation VRなどさまざまなデバイスに向けた開発が可能です。
さらに、豊富なアセットストアがあり、開発者はアセットストアを利用することで必要なリソースを簡単に見つけて利用することができます。

 

 

実際にUnityで開発されたVRアプリは数多く存在しますが、ここでいくつかの事例を紹介します。

★Beat Saber

世界で最も売れたVRゲームの一つであるBeatSaberはUnityで制作されています。音楽に合わせて迫りくるオブジェクトを切ったり避けるコンテンツ体験はシンプルながら多くのユーザーに支持されたVRゲームです。

コピーライト

 

 

★VRChat

バーチャルSNS空間を提供するこのプラットフォームは、Unityエンジンを使って、ユーザーが自分のアバターや世界を誰でも無料で作成できる環境を提供しています。

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★安全体感VRトレーニング

VRの特徴の一つである「体験」を通して実際の作業と同じ作業を行うことで、作業中に決して起こしてはならない事故を「体感」することで安全教育を図ることを目的としています。

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◇アカデミーからのお知らせ

■VRアカデミーオススメの講座・コース紹介

VRアカデミーではVR・AR開発を学びたい様々な年齢、スキルの方を対象に、目的に合わせたコース選択が可能になっています。ここではその中で現在オススメしているコースを一部紹介します。

★【XRベーシック】


XRベーシックコースは、プログラミング未経験の方やUnity初心者のためのVR・ARアプリ開発の基礎技術が学べる5ヵ月間のベーシックコースです。

Unityの基本操作からC#プログラミング、2023年10月発売のMeta Quest 3を利用した最新VR・MRアプリ開発の制作ワークフローを学習できます。

講師やTAによるつまずき易いポイントの手厚いサポートもあるので初心者でも安心して参加できます。

 

★【VRエキスパート】


VRエキスパートコースは、Unityの学習経験のある方やC言語系・Java系等のプログラミング経験者を対象にした5ヵ月間の中級コースです。

VRアプリ開発のためのプロフェッショナルな知識と技術を修得するための実践コースです。

 

★【ARエキスパート】


ARエキスパートコースは、現在体験出来るWebAR・スマホAR・そしてAppleVision Proに向けたそれぞれの特徴と実装方法について学習することが出来ます。

この学習から目的に合わせた適切なデバイス選定が出来て開発が出来るエンジニアを目指します。

 

■オープンキャンパス・個別相談会の紹介

 

VRアカデミーはスキルアップや新規事業の創出。またはVRコンテンツ開発企業に就職・転職を目指す様々な方の目的を支援しています。

生徒には様々なバックグラウンド・年齢層の方もいらっしゃいますので是非一度オープンキャンパスや個別相談会に参加していただくとより詳しい学校説明をご案内しています。

更にオープンキャンパス・相談会参加者には特別割引を実施中!是非お気軽にお申し込みください。

 

 

【土曜日開催】オープンキャンパス

 

 

開催日:毎週土曜日

時 間:60〜90分 (11:00〜18:00)

日 付: 毎週土曜日(下記リンクの予約表を確認してください)

場 所:新宿区西新宿1丁目5-11.新宿三葉ビル1F「NEUU」(新宿駅西口から徒歩3分)

※詳しくは申込み時にメールにてご案内させていただきます。

参加申込⇒https://vracademy.jp/opencampus/

専任のキャリアアドバイザーの学校説明と合わせて実際の授業の様子を見学できます。

どんなカリキュラムなのか。卒業生のVR・AR作品を体験したい方は是非お気軽にお申し込みください。

 

 

【平日10:30~21:00】オンライン個別相談会(現地相談も可)

開催日:平日の月〜金曜日開催

時 間:60〜90分 (10:30〜21:00)

参加申込⇒https://vracademy.jp/freesession/

各コースの詳細はもちろん、VRソフトの体験や業界についての質問等、様々な質問に個別で対応します。

入学をご検討中の方は是非お申し込みください。