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ソフト開発未経験の女性が3ヵ月でVRアカデミー賞を受賞できた理由!

2018/10/05

こんにちは!今回は、先般行われた第2回VRアカデミー賞の審査員賞、そして第2回東京コンテンツfes.2018 SpringにおいてVRファン賞をダブル受賞した西田美華さんをインタヴューさせていただきました。





目次

性別は関係ない!思っていたよりも“エンジニアの方は 皆優しい!

まずは、西田さんVRアカデミー賞おめでとうございます!

ありがとうございます!(笑)技術的には、私よりずっと出来る方が沢山いる中で私が受賞するのは申し訳ない気がしています。私はエンジニアではないのでVRアカデミーに参加するのは、はじめは少しハードルが高かったんです。でも参加して感じたのは、「性別は関係ない!思っていたよりも“エンジニアの方は 皆優しい!」ので自分から話しかけて交流していくと女性でも全然大丈夫だと感じました。
普通の女性は、VR=ゲームではなく、ゲーム以外のモノの方が“ウケ”が良く“その場を皆で一緒に楽しめるモノ”  “ちょっとオシャレ感があるモノ”そんなVRコンテンツがあるともっと興味を持ってくれるとソフトをつくりながら感じました。今回は、そんな企画面に審査の目を向けて下さって良かったです!

 
西田さんが3ヵ月で開発したVRソフト「みつばちのめ」
「VR世界では何でもできる。どうせなら人間でいる限りできない体験をしたい。」と考え、ミツバチの色覚を疑似体験する作品を製作。「Effect ON」ボタンを押下すると、ミツバチには世界がこう見えているのではないか?と言われている色味に、視界が切り替わります。

 

イベントの集客や演出力にVRの活用を!

西田さんの経歴を教えていただけますか?


私は文系の大学で国際関係学を学びました。テーマは国際紛争やテロに関して。時々NGOやNPOのイベントにも参加しましたが、集客力を含めてそのイベントの演出力が足りないなと感じていました。その後、卒論で英国の服飾史をテーマに研究したのをキッカケに英国に興味を持ち、英国のデザイン学校に留学しファッションデザインを学びました。帰国後、桑沢デザイン研究所でもファッションデザインを学びながら受付事務の仕事をしています。「興味は、“演出”です。将来的には広告やプロモーションの仕事の中でVRを使える仕事に出会えたらいいな」と思っています。

 

VRとの出会いは“ツリーハグ”のインスタレーション作品!

西田さんは何故VRに関心を持ったのですか?また、なぜVRを学ぼうと思ったのですか?


私がVRに興味を持ったのは、英国で環境保護団体の作品「ツリーハグ」のインスタレーションを観てからです。

そのインスタレーションにVRが使われていたんです。それは、木が地面から栄養分を吸い上げてドンドン成長するVRの体験でした。普通VRは一人でゲームに没頭するイメージだったのですが、その同じ体験を数人でシェアするモノでした。その際にVRの可能性を凄く感じました。私はVRエンジニアを目指した理由ではなく、様々なコトの演出にVRの技術が活用できるのではないか?と思いVRアカデミーに参加しました。

 

楽しかった!普通に生活していると見えないモノが見えた!!

VRアカデミーで4ヵ月間学んでいかがでしたか?


「楽しかった!普通に生活していると見えないモノが観えたり、VRの可能性を更に感じました」。

同じクラスのエンジニアの方々と日頃ご一緒出来て、直接話が出来たことは凄く新鮮でした。最初は一ヵ月間一人でUnityの勉強をしていましたが、途中わからない疑問点を解決するのに時間がかかりました。週末の土曜日に一度VRアカデミーに行き、その疑問を同じクラスのメンバーやメンターに質問することで解決出来ました。

プログラミングでわからないことがあったら優しく教えてくれて、またエンジニアの方々の考え方が学べたことも収穫でした。

特にVアカ・オーディションとVRコンテンツフェスは、反強制的ではありましたが、その目標に向かってチャレンジしました。今までそんなコンテストにエントリーしたこともなかったため、受賞できたことは凄く嬉しかったです!また、私は11月に編入したため、1ヵ月間コースウェアを学習して、復習テストで出来なかった箇所のみにアタリを付けて自習しましたが、Unity認定試験に合格できたのも少し嬉しかったです!

 

“VRのこの使い方は新しい!”そんなモノを見つけられたら

西田さんの近い将来の夢をお聞かせください

“空間演出”に興味があるので、“自分がつくったコンテンツでお客様を集客出来る!”  “全く見ず知らずの人達とコミュニケーションがとれる作品を創りたい!” です。目標は、“VRのこの使い方は新しい!”  “この使い方がスタンダードになるかも知れない!”  そんなモノを見つけられたらいいなと思います。

それで今新しい仕事を探している中でVRを活用した仕事に就ければと考えています。運よくVRアカデミーのオーディションでお声を掛けていただいたVR開発会社にちょうど会社訪問に伺ったところです。すごくいい機会をいただいたと思っています。

VRは女性だから難しいんではないか?と感じている方はナンセンスです!逆に女性の感性が活かせるチャンスだと感じます!VRアカデミーが修了しても卒業生はいつでも参加できるMeetUPをやってみたらいかがでしょうか?

 


 

インタヴューを終えて感じたことは、

西田さんは、通常10月から入学のところ11月からの編入で参加しました。学校説明会に参加した時から明るく好感の持てる女の子だったことを覚えています。1ヵ月遅れでも難なくUnity認定試験は合格し、授業も休まずに真面目に取り組んでいました。正直なところこの女の子がVRソフトを創れるのだろうか?と心配していました。彼女は入学間もない授業で、3か月間で自分が創りたいVRソフトの企画を既にイメージしていて、それを発表していました。その企画が今回VRアカデミー受賞した作品です!

 

そこで、西田さんがVRアカデミー賞を受賞出来た理由は何か?を考えてみました。

1つめは、「明確な短期ビジョンをイメージしていたこと」自分の創りたいソフトをイメージ出来ていたこと。

2つめは、「与えられた学びのステージを素直に真面目に取組んだこと」文句を言わずにポジティブに、男性エンジニアの中でも笑顔で自ら声を掛けられる姿勢。

3つめは、「決められた課題とスケジュールを最後までやり抜いたこと」1ヵ月で認定試験に合格し、学内オーディションで受賞して更に1ヵ月後に作品をブラッシュアップし、フェスで一般の方に丁寧に接客したこと。

 

全ての学びのステージを最後まで諦めずにやり遂げる力(=GRIT)にあると感じました。

そして、何よりも明るく素直で礼儀正しい性格!西田さんは何をやっても幸せになるでしょう!

 

VRアカデミーは、参加した学生の皆さんが新たな夢を描け、そしてそのビジョンが実現できる学校(Vision Reality Shool)を目指しています!